
2013年12月09日

県は2009年、利用を増やして認知度を高める目的で、とちまるくんの図柄の使用を企業や団体に無料で開放した。当初はランニングシャツを着たとちまるくんが両手をあげているポーズのみだったが、ゆるキャラブームの過熱や「種類をもっと増やして」との要望を受け、4月にデザインを約420種類に増やした。
お辞儀するとちまるくん、渡良瀬遊水地を背景にしたとちまるくん、稲刈りをするとちまるくん――。場面、土地柄、季節性に応じたバリエーションを用意し、ネットで公開も始めた。
せんべい製造会社「木村」(宇都宮市)は8月、20種類のとちまるくんをプリントしたせんべいを発売した。小山市では結城紬を織るデザイン、佐野市では佐野ラーメンを食べるデザインを販売し、販売数トップの商品に育った。同社は「子供から大人まで、手にとってもらいやすい」と語る。
利用承認件数は、昨年度は年間191件だったが、今年度は10月までの7か月間で417件に上っている。
観光客に好評で、追加デザインの要望も相次いでいることから、県はさらにデザインを増やしたい考え。県地域振興課は「とちまるくんの認知度向上も図れる。もっと利用してもらうための環境を作っていきたい」としている。
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